7月の在宅介護は暑さ対策が重要?住まいの工夫で子ども高齢者を守る方法

7月が近づくと、在宅介護や子育てをしながら過ごす毎日の暑さが気になり始めます。
特に小さな子どもや高齢者は暑さや脱水の影響を受けやすく、住まいの環境づくりを少し誤るだけでも体調不良につながるおそれがあります。
その一方で、ちょっとした工夫で室内の暑さを和らげ、家族みんなが安心して暮らせる住まいに近づけることもできます。
本記事では、7月の暑さがどのようなリスクをもたらすのかを整理しつつ、在宅介護の場面で実践しやすい暑さ対策や住まいの工夫を、不動産の視点も交えながらわかりやすく解説します。
これから本格的な夏を迎える前に、ご自宅でできる対策を一緒に見直していきましょう。

7月の暑さが子ども・高齢者に与えるリスク

7月は梅雨明け前後で気温と湿度が一気に高くなり、体が暑さに慣れる前に真夏日が続きやすい時期です。
気象庁のまとめでは、近年の夏は平年より高温の年が続き、特に7月と8月に気温が高くなる傾向が示されています。
また、総務省消防庁の統計では、熱中症による救急搬送の約7割以上が7月と8月に集中しており、季節の変わり目だからと油断できない状況です。
こうした背景から、在宅で過ごす時間が長い家族ほど、7月の早い段階から熱中症対策を始めることが重要です。

小さな子どもは体温調節機能が未発達で、体に対して頭の割合が大きく、地面からの熱の影響も受けやすいと説明されています。
一方、高齢者は汗をかく機能やのどの渇きを感じる力が低下しており、暑さや脱水に気付きにくいことが厚生労働省などの資料で指摘されています。
そのため、子どもや高齢者は同じ部屋にいても大人より早く体温が上がりやすく、本人の自覚症状だけを当てにすると対応が遅れるおそれがあります。
日ごろから顔色や汗のかき方、飲水量などを周囲がこまめに確認することが欠かせません。

在宅介護や同居家庭では、屋外ではなく居間や寝室などの室内で熱中症が起こる例が少なくありません。
環境省や自治体の資料によると、熱中症は日中だけでなく、夜間や早朝の室内でも多く発生しており、高齢者の患者の約半数が住居での発症とされています。
具体的には、エアコンを我慢して扇風機だけで過ごす、就寝中に冷房を切ってしまう、窓を閉め切った部屋で介護を受けるといった状況で、気付かないうちに室温と湿度が上がりやすくなります。
在宅で介護を行う場合は、「外に出ていないから安心」と考えず、室内環境の確認を習慣にすることが大切です。

場面 起こりやすい熱中症 注意したいポイント
日中の居間 窓からの直射日光で室温上昇 冷房と遮光で温度と湿度管理
就寝中の寝室 冷房停止後の深夜の室内熱中症 弱冷房運転やタイマー設定の工夫
介護中の個室 窓を閉め切った高湿度状態 こまめな換気と水分補給の声かけ

在宅介護で実践したい基本の暑さ・脱水対策

在宅介護では、まず室内の温度と湿度を整えることが重要です。
環境省や自治体は、室温がおおむね28℃を超え、湿度が高い状態になると熱中症の危険が高まるとしています。
そのため、冷房は設定温度にこだわらず、室温計で実際の温度と湿度を確認しながら調整することが大切です。
また、扇風機は人に直接当て続けるのではなく、エアコンの風を循環させるように使うと、冷え過ぎを防ぎつつ効率よく室内を涼しくできます。

次に、水分と塩分をこまめに補う工夫が欠かせません。
厚生労働省は、高齢者は喉の渇きを感じにくく、脱水に気付きにくいとし、のどが渇く前から定期的な水分補給をすすめています。
冷たい水やお茶に加え、発汗が多い日は経口補水液や、塩分を含む飲料を活用することも有効です。
さらに、汁物、果物、ゼリーなど水分の多い料理を食事に取り入れることで、飲み物が進みにくい方でも自然に水分と電解質を補給しやすくなります。

また、入浴や就寝、在宅ワークの時間帯ごとに、暑さへの備え方を変えることも大切です。
入浴前後には必ず水分をとり、湯温はぬるめにして長湯を避けることで、入浴中や直後の脱水や立ちくらみを防ぎやすくなります。
就寝時は、エアコンや扇風機を弱めにかけ、寝る前と起床時に一杯ずつ水分をとると、夜間の熱中症予防に役立ちます。
在宅ワーク中は、こまめに休憩を取り、作業に集中して水分摂取を忘れないよう、机の上に飲み物を常に置いておくことがすすめられています。

場面 温度・環境の目安 水分・塩分補給の工夫
日中の居室 室温28℃未満・高湿度回避 こまめな水分・経口補水液
入浴前後 ぬるめの湯・短時間入浴 入浴前後の一杯の水分
就寝時・在宅ワーク中 弱め冷房・連続使用 寝る前・作業中の定期摂取

住まいの工夫でできる子ども・高齢者の暑さ対策

まずは、日差しが入りやすい窓まわりを整えることが大切です。
日中は遮光カーテンや厚手のレースカーテンを閉めると、室内に伝わる熱を抑えやすくなります。
窓の外側にすだれやよしずを掛けると、ガラスに届く直射日光を遮り、窓自体の温度上昇を抑える効果が期待できます。
さらに、遮熱フィルムを貼ると、日差しの眩しさを和らげつつ室温の上昇をゆるやかにしやすくなります。

次に、断熱と換気を組み合わせて室内の暑さをやわらげる工夫が重要です。
窓や扉のすき間風を防ぐテープや、床に敷く断熱性のあるマットを活用すると、外気の熱が室内に伝わりにくくなります。
朝晩の比較的涼しい時間帯に、対角線上にある窓や扉を開けて風の通り道をつくると、こもった熱気を効率よく逃がすことができます。
暑い時間帯は無理な換気を避け、換気扇や扇風機で空気を循環させながら冷房の効きを助けるようにすると安心です。

さらに、間取りや生活動線を見直し、家族が安心して涼しく過ごせる居場所をつくることも大切です。
日差しが強い部屋を長時間の居場所にするのではなく、日陰になりやすい部屋や風通しのよい位置に、高齢者や子どもが休めるスペースを整えると安全性が高まります。
介護や見守りを行う家族の動線も意識し、トイレや水分補給の場所に近い部屋を主な居場所にすると、こまめな水分補給や体調確認がしやすくなります。
座椅子やベッドの位置を窓際から離し、直射日光や熱気を避けることも、在宅介護における住まいの工夫として有効です。

対策の場所 主な工夫内容 期待できる効果
窓まわり 遮光カーテン・すだれ設置 直射日光の遮断
室内全体 断熱マット・すき間対策 外気熱の侵入抑制
居場所づくり 日陰の部屋を主な生活空間 高齢者・子どもの負担軽減

在宅介護を無理なく続けるための見守りと備え

環境省の熱中症予防情報サイトでは、全国の暑さ指数WBGTが公開されており、熱中症の危険度を判断する目安として活用できます。
また、気象庁と環境省が共同で発表する熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒情報は、暑さが特に厳しい日の合図になります。
これらの情報を確認した日は、在宅介護中の高齢者や子どもにいつもよりこまめに声をかけ、室温調整や水分補給の回数を増やすことが大切です。
同じ住まいにいても、部屋ごとの温度差や体調の変化を見落とさないよう、短い言葉で頻繁に様子を尋ねる習慣づくりが役立ちます。

在宅で介護を続ける家族自身も、熱中症のリスクがある点に注意が必要です。
厚生労働省は、暑い時期には我慢せず冷房を使い、こまめな水分補給と休憩をとることを勧めており、介護者にも同じことが当てはまります。
介護の合間に短時間でも横になる、冷たいおしぼりで首元を冷やすなど、自分の体調管理を優先することが、結果的に在宅介護を長く続ける力につながります。
また、一人で抱え込まず、家族内で当番制を決めるなど、負担を分け合う仕組みを住まいの生活動線とあわせて整理しておくと安心です。

夏は台風や大雨の影響による停電が起こることがあり、その際は冷房が使えず室内の暑さが急激に高まるおそれがあります。
事前に、風通しのよい部屋や日差しを避けられる場所を決めておき、停電時にはそこに高齢者や子どもを集めて涼をとるようにすると対応しやすくなります。
また、水や経口補水液、塩分を含む飴、保冷剤や冷却シートなどを備蓄しておくと、熱中症の初期対応に役立ちます。
懐中電灯や電池式の小型扇風機などもあわせて準備し、いざという時の行動手順を家族間で共有しておくことが重要です。

場面 事前の備え 当日の行動
暑さ指数が高い日 情報確認と声かけ計画 室温管理と水分補給徹底
介護者の体調管理 休憩時間と当番制の決定 無理をしない早めの休息
台風や停電時 避難場所と備蓄品の準備 涼しい部屋への早めの移動

まとめ

7月は体が暑さに慣れておらず、小さな子どもや高齢者は室内でも熱中症リスクが高まります。
エアコンや扇風機の調整、窓まわりの工夫、水分・塩分補給、間取りの見直しで、住まいを涼しく安全な環境に整えることが大切です。
「今の住まいでどこを改善すれば良いかわからない」という方は、在宅介護や同居に配慮した住まいの工夫について、ぜひ当社へご相談ください。
ご家族の暮らし方を丁寧に伺い、無理なく続けられる暑さ対策をご提案いたします。

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