駅近の中古マンションは高く売却できる?売れないときの対処法も解説

駅近の中古マンションは高く売却できる?売れないときの対処法も解説

中古マンションといっても、物件によって立地や間取りなどの条件が異なるものです。
そのため、「売却しやすい中古マンション」と「売却しにくい中古マンション」に二分されます。
今回は、駅近の中古マンションが売却しやすい理由や、できるだけ高く売却する方法、そしてなかなか売れないときの対処法を解説します。

駅近の中古マンションが売却しやすい理由

駅近の中古マンションが売却しやすい理由

中古マンションといっても、その特徴は物件によりさまざまで、売却しやすい中古マンションもあれば、売却しにくい中古マンションもあります。
とくに売却しやすい中古マンションとされるのが駅近の中古マンションです。
まずはなぜ駅近の中古マンションは人気が高く、売却しやすいといわれるのか、その理由を解説します。

売却しやすい理由①資産価値が高いため

一般論ではありますが、駅近の中古マンションは資産価値が高く、長期間所有しても高い資産価値を維持しやすいため、売却しやすいです。
国土交通省が公表している「国土交通政策研究第65号 住宅の資産価値に関する研究」によると、中古住宅の販売価格は、最寄り駅から1分離れるごとに坪単価が1.9万円も下がります。
この研究結果をあてはめると、徒歩3分では1坪あたり5.7万円が、徒歩10分では1坪あたり19万円が下落する計算です。
19.4坪の中古住宅を例にとると、徒歩1分の物件の販売価格が3,977万円であることに対して、徒歩10分の物件の販売価格は3,569万円にまで下がります。
中古マンションは、駅近であればあるほど「利便性が高く資産価値を維持しやすい」と判断されるため、売却しやすいのです。

売却しやすい理由②買主による需要を満たしやすいため

駅近の中古マンションが売却しやすい理由のひとつに、買主による需要を満たしやすいことが挙げられます。
先述したように、最寄り駅から近いかどうかは買主にとって重要なチェックポイントであり、駅から近ければ近いほど買主の需要を満たせます。
とくにターミナル駅から近い中古マンションや、最寄り駅からターミナル駅に接続しやすい立地にある中古マンションは、通勤や通学に便利なため、買主の需要を満たしやすいでしょう。
また、駅周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった生活利便施設が豊富にそろっていることが多いのも、買主の需要を満たせる理由のひとつです。
駅から近ければ行き帰りの安全性も高く、安心感があるため、共働きの世帯や、子どもが電車を使って通学している世帯の需要も満たせるでしょう。

駅近の中古マンションを高く売却する方法

駅近の中古マンションを高く売却する方法

駅近の中古マンションは、先述した理由により買主の需要を満たしやすいため、売却しやすい状態です。
そのため、高値での売却を見込みやすいものの、無策のまま売却活動をはじめてしまうと、想定外の安さで売却を迫られる可能性もあります。
駅近の中古マンションを高く売却する方法について、3つのポイントから解説しましょう。

売り出し価格を相場よりやや高めに設定する

売り出し価格を設定するときは、周辺の不動産相場を把握したうえで、相場よりも売り出し価格をやや高く設定することをおすすめします。
駅近の中古マンションは人気が高いため、買主のなかには「ライバルに申し込まれる前に購入したい」と考える方もおり、相場より価格が高いことを承知したうえで購入を希望されるケースもあるためです。
購入希望者から価格交渉を持ち掛けられたとしても、あらかじめ売り出し価格を高くしておけば、値引き後も相場と同等以上の金額で売却しやすいでしょう。
中古マンションの販売価格は、売却を開始した後に何度でも自由に付け替えられます。
相場より高く売り出してみて、反応が悪ければ値下げを検討しましょう。

売りたいときが売却に最適なタイミングと考える

中古マンションの売却に適したタイミングは、売りたいと思ったときと考えましょう。
不動産価格は首都圏を中心に高騰しているため「もう少し待ったほうが高く売れるかもしれない」と考えている方は多いかもしれません。
しかし、その間には固定資産税や都市計画税、管理費・修繕積立金といった費用が発生し、維持費を無駄にしてしまいます。
不動産価格は、さまざまな要素によって変動するため、一転して下げに転じるリスクもあります。
今なら不動産価格が高騰しているタイミングで売却できるため、タイミングを逃さずに売却することが高く売るためのポイントです。

早く売却せずに済むタイミングをねらって売り出す

同じマンションや、近隣の地域から中古マンションが売り出されたときは、ライバルの物件と差別化を図るために「価格の安さ」で競争するケースが多いです。
新生活のスタートが迫っているタイミングなど、早く売却したいタイミングで売却活動をはじめると、価格競争に巻き込まれるリスクがあります。
同一マンションや近隣のマンションが売り出されていないタイミングを選べば、中古マンションを高く売却できる可能性が高いです。
ライバルになる中古マンションが多く売り出されているときは、他の中古マンションが購入されるまで待つなど、売り出しのタイミングを調整しましょう。

駅近の中古マンションでも売れない理由や困ったときの対処法

駅近の中古マンションでも売れない理由や困ったときの対処法

駅近のマンションは資産価値や人気が高く、好条件で売却しやすいものの、物件によっては思うように買主が見つからないケースもあります。
そのようなケースで重要なのは、なぜ売却できないのか理由を把握して、適切な対処法を用いて売却活動をおこなうことです。
駅近の中古マンションを売却できない理由や対処法について、3つのポイントから解説します。

対処法①売り出し価格を見直す

駅近の中古マンションが売却できない理由として多いのが、価格設定の誤りです。
駅近で魅力的な中古マンションだとしても、周囲の相場からかけ離れた価格で売り出してしまうと、購入希望者の目に留まることはありません。
購入の申し込みはおろか、内覧の申し込みもほとんど入らない状態であるときは、売り出し価格が高すぎる可能性があります。
周辺の価格相場を再確認したり、不動産会社の担当者に相談したりして、売り出し価格を見直してみましょう。

対処法②内覧時の対応を改める

内覧時の対応が悪いことが理由で、駅近の中古マンションが売却できないことがあります。
購入希望者に対して不愛想な対応をしたり、質問に対する回答が不十分だったりすると、悪い印象を持たれる可能性が高いのです。
内覧の印象が購入の有無を分けるポイントになることも多いため、不動産会社のアドバイスを受けながら、内覧時の対応を改めてみましょう。

対処法③駐車場の代替案を提示する

駅近の中古マンションは小さな敷地に建てられていることも多く、駐車場を確保できなかったり、そもそもマンションに駐車場がなかったりします。
車を所有している方は、駐車場付きの中古マンションの購入を希望することが多く、マンションの駐車場を契約できないことを理由に購入を見合わせるケースが珍しくありません。
このときの対処法としては、近隣の月極駐車場などをリストアップしておき、内覧時に案内できるよう準備を整えておくと良いでしょう。

まとめ

駅近の中古マンションは資産価値が高く、買主の需要を満たしやすいため、高値で売却できる可能性が高いです。
相場よりもやや高い売り出し価格を付けるなどの対策をすると、より高く中古マンションを売却しやすくなるでしょう。
買主が見つからないときは、価格や内覧時の対応を見直すなどの対処法を試すことをおすすめします。


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