中古マンション売却が大変な理由は?手間を軽減する方法も解説

中古マンション売却が大変な理由は?手間を軽減する方法も解説

中古マンションの売却には数多くの手続きや準備が必要で、負担を感じる方も少なくありません。
本記事では、売却の流れを正確に把握し、手間を軽減する具体的な方法を解説します。

中古マンション売却の流れについて

中古マンション売却の流れについて

契約

まず、売却を決意したら、不動産会社に査定を依頼し、適正な売却価格を把握します。
その後、信頼できる不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があり、契約できる会社数や売却活動の自由度が異なります。
売主の状況や希望に応じて、適切な契約形態を慎重に選びましょう。
また、会社選びの際には過去の成約事例や契約時のサポート体制を尋ね、担当者がどのような戦略を示せるか確認しておくと安心です。
媒介契約の種類によってはレインズへの登録義務や報告頻度が異なるため、事前に把握しておくことでスケジュール管理がしやすくなります。

引き渡し

買主が見つかり売買契約が成立したら、次は物件の引き渡しです。
引き渡し前には内覧をおこない、設備の不具合や修繕箇所を確認します。
また、引き渡し当日までに公共料金や管理費の精算など、金銭面の手続きを完了させておく必要があります。
さらに、引き渡し時には必要書類を準備し、司法書士と連携して所有権移転登記をおこないます。
これらの手続きが終わると、正式に物件の引き渡しが完了します。
なお、引き渡し後に不備が見つかった場合、買主とのトラブルに発展することもあるため、エアコンや給湯器など設備の動作チェックは入念におこないましょう。
また、事前に専門業者へ点検を依頼しておけば問題箇所を把握でき、交換が必要な場合でもスムーズに対応できます。
スケジュール管理も忘れずに行いましょう。

確定申告

物件の売却で利益(譲渡所得)が生じた場合、確定申告が必要です。
譲渡所得は売却価格から取得費や譲渡費を差し引いて算出され、一定の条件を満たすと3,000万円の特別控除が適用される場合があります。
確定申告は翌年の2月16日から3月15日までで、期限を過ぎると延滞税などが課される可能性があります。
適切な税務処理をおこなうためにも、税理士への相談を検討すると安心です。
とくに譲渡所得の計算においては、購入時から保管している領収書や、工事費の明細などが取得費として認められる場合もあるため、整理が重要です。
また、長期譲渡所得と短期譲渡所得では税率が異なるため、所有期間が5年を超えるかどうかの確認も欠かせません。
控除や特例は複雑なため、税理士に相談すれば、より一層安心につながります。

中古マンション売却が大変だといわれる理由

中古マンション売却が大変だといわれる理由

期間

中古マンションの売却には、一般的に3か月から6か月の時間がかかるとされています。
この期間には物件の査定や買主の募集、内覧対応、価格交渉、契約締結、引き渡しなど多岐にわたるステップが含まれます。
とくに、買主が見つかるまでの期間は物件の立地や価格設定、市場の需要と供給のバランスによって左右されるため、売却が長期化する可能性も考えられるでしょう。
また、売却後の税務処理も必要となり、全体のプロセスはさらに長期間に及ぶことになります。
さらに、売却期間中は価格の見直しや販売戦略の変更が求められる場合もあり、売主にとって負担が大きくなることがあります。
売主が住宅ローンを利用している場合、ローン残高との兼ね合いで売却時期を決定する必要があるため、期間が延びる要因にもなり得るでしょう。
購入希望者の資金計画に加え、売主自身のローン状況も含めて調整する必要がある点を念頭に置きましょう。

準備

売却を成功させるには、事前の準備が欠かせません。
まず、室内の清掃や整理整頓を徹底し、キッチンやバスルームなどの水回りは特に清潔感を意識すると良いでしょう。
修繕やリフォームの必要性も検討し、費用対効果を考慮して判断します。
また、登記簿謄本や建築確認済証などの書類を揃え、権利関係や法的な問題がないかを確認しておくことも重要です。
これらの書類が不足している場合、再発行に時間がかかるため、早めの対応が求められます。
内覧時には購入希望者が収納スペースを確認することも多いため、押し入れやクローゼットをすっきり片付け、過剰な荷物は一時的に移動させると効果的です。
さらに、写真撮影でも部屋を広く見せられるため、WEB広告などでの集客にも好影響をもたらします。

手続き

中古マンションの売却には、多くの手続きが伴います。
信頼できる不動産会社を選定し、媒介契約を締結したら、購入希望者との交渉や契約書の作成、重要事項説明など専門的な作業が続きます。
これらは法律や規制に基づいておこなわれるため、ミスがないよう慎重に進めることが必要です。
また、売却後の確定申告では譲渡所得の計算や控除の適用など複雑な税務処理があり、専門家のサポートを受けると安心です。
重要事項説明の際には物件の構造や管理費の滞納の有無、専有部分と共用部分の境界など細かな点を正確に伝えることが求められます。
ここで不備があると契約後のトラブルにつながり、最悪の場合は契約解除や損害賠償請求に発展するケースもあるため、担当者と十分に打ち合わせをおこないましょう。

中古マンション売却の手間を省く方法について

中古マンション売却の手間を省く方法について

引っ越し

売却活動を円滑に進めるには、先に新居への引っ越しを済ませておくと効果的です。
空室の状態で内覧を行えば、購入希望者が部屋の広さやレイアウトをイメージしやすくなります。
また、家具や私物がないことで清掃や整理整頓の手間も軽減されます。
ただし、先に引っ越す場合は旧居の維持費や管理費が二重に発生する可能性があるため、信頼できる不動産会社と連携して売却期間を短縮できるよう工夫しましょう。
なお、空室にするタイミングが早すぎると費用負担が増えるリスクもあるため、不動産会社とスケジュールをすり合わせることが大切です。
とくに、マンションの場合は管理規約の確認なども必要となるため、引っ越し前後の手続き内容を把握しておきましょう。

ハウスクリーニング

物件の第一印象は、購入希望者の意欲に大きく影響します。
とくに水回りや床などの清潔さは重要で、プロのハウスクリーニングを利用すると短時間で効率的にきれいにできます。
費用はかかりますが、清潔感が内覧時の印象を高め、早期売却や価格交渉を有利に進める可能性があるため、検討する価値があるでしょう。
長年住んでいる場合は壁紙の黄ばみやカビも発生しやすく、専門業者に依頼すれば防カビ処理なども含めて対応がスムーズです。
また、水回りの頑固な汚れもプロの技術によって改善できるため、内覧時に好印象を与えられます。

司法書士

不動産の売却では、登記手続きや契約書の作成など専門的な作業が多くありますが、司法書士に依頼することで正確かつ迅速に進めることができます。
所有権移転や抵当権抹消など、複雑な手続きを代行してもらえるため、書類の不備や遅延を防ぎ、スムーズな取引が可能です。
費用は発生しますが、法的なアドバイスも受けられ、安心して手続きを進められます。
また、物件が共有名義や相続登記の対象になっている場合は手続きがいっそう複雑化するため、早めに司法書士へ相談すると売却スケジュールに余裕を持たせられます。
抵当権の抹消や住所変更登記が必要になるケースもあるので、必要書類を早めにリストアップしておきましょう。

まとめ

中古マンションを売却する際は、全体の流れを正しく理解し、計画的に進めることが成功のポイントとなります。
期間や準備の負担を軽減するためには、事前の工夫やプロのサポートを活用することが効果的です。
この記事を参考に、効率的な売却を目指し、スムーズな取引を実現してください。

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