建売住宅が売却しやすい理由とは?注文住宅との違いや売却の流れをご紹介!

建売住宅が売却しやすい理由とは?注文住宅との違いや売却の流れをご紹介!

一戸建てには、土地と建物をセットで売る「建売住宅」と、一から設計をおこなう「注文住宅」があります。
将来的に売却しやすいのは建売住宅といわれていますが、その理由がわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、建売住宅と注文住宅の違いをはじめ、建売住宅が売却しやすい理由や売るときの主な流れをご紹介します。

一戸建ての売却で知っておきたい建売住宅と注文住宅の違いとは

一戸建ての売却で知っておきたい建売住宅と注文住宅の違いとは

建売住宅と注文住宅の違いは、以下の3つです。
それぞれ特徴を押さえて、実際の売却で魅力をアピールしてみましょう。

違い①販売方式

建売住宅と注文住宅の違いとして、まず販売方式が挙げられます。
建売住宅は、土地と建物がセットで販売される住宅形態です。
そのため、建物はすでに完成しているのが特徴です。
一方、注文住宅は、購入後に建物を建築する住宅形態を指します。
フルオーダー住宅とセミオーダー住宅があり、間取りや設備は購入者が設計できます。

違い②初期費用

建売住宅は初期費用が安く、購入者の負担を抑えられるのが特徴です。
これは設計プランが規格化されており、建物の建築時に資材を大量購入できるためです。
ただし、その分、周囲の住宅と似たような間取りや仕様になる点には注意するようにしましょう。
住宅づくりにこだわりたい方には、注文住宅が向いています。
注文住宅を建てる際の注意点は、費用が高くなりやすいことです。
設計を一から決めるため、建築コストや人件費が増加する可能性があります。
このように、建売住宅と注文住宅は初期費用において違いがあります。

違い③入居までの期間

建売住宅と注文住宅は、入居までの期間が異なります。
建売住宅はすでに建物が完成しているため、入居までの期間を短縮できます。
完成物件であれば、最短で1か月前後で入居できる可能性があるでしょう。
一方、注文住宅は入居までに約1年を要します。
希望の土地が見つからなかったり、プランに悩んだりすると、入居がさらに遅れることがあります。
入居希望時期が決まっている場合、完成時期から逆算してスケジュールを組む必要があるでしょう。

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建売住宅が売却しやすい理由とは

建売住宅が売却しやすい理由とは

一般的に売却がしやすいのは、注文住宅より建売住宅です。
その理由には以下のものが挙げられるので、売却前に確認しておきましょう。
建売住宅が売却しやすい理由は、主に3つあります。

理由①万人受けしやすい設計になっている

建売住宅は、多くの方が住みやすいスタンダードな間取り・デザインが特徴です。
注文住宅と比べて万人受けしやすい設計となっており、将来的な売却もスムーズにおこなえる可能性があります。
シンプルでバランスの良い間取りは多くの方に受け入れられるため、買主の幅を広げるメリットがあります。
建売住宅の売却を検討している方は、事前に周辺相場を把握しておくことで、適正価格を設定しやすくなるでしょう。
早期・高値売却を目指すなら、相場を考慮した価格設定が重要です。
購入希望者がどのような条件を求めているのか、ニーズを踏まえた売却戦略を立てましょう。

理由②販売価格が抑えられる

中古時の販売価格が抑えられるのは、建売住宅の大きなメリットです。
建売住宅は複数の建物を同時に建設することが多く、建材のまとめ買いや人件費の抑制により、建築費を削減しています。
そのため、売却価格を無理に高く設定する必要がないのが特徴です。
購入希望者にとっては、価格面でのハードルが低くなるため、不動産売却において買主が見つかりやすくなります。
このように、建売住宅は注文住宅よりも売却しやすい点が魅力です。

理由③敷地境界線のトラブルが少ない

一般的に、建売住宅は不動産会社が販売をおこなっています。
隣地との境界確定を済ませてから販売することが多いため、敷地境界線を巡るトラブルは少ないのが特徴です。
隣地とのトラブルが少ないことは、買主にとっても安心材料となり、売却がスムーズに進む要因となります。
建売住宅を売却する際は、事前に敷地の境界線を把握しておくことが大切です。
万が一、境界確定がされていない場合は、土地家屋調査士に測量を依頼することが望ましいです。
売却前に隣地との境界が明確になっていれば、買手が現れやすくなり、早期・高値売却が期待できます。
このような理由から、建売住宅は注文住宅よりも売却しやすいのです。
将来的に建売住宅を売却する際は、これらの理由をアピールポイントとして挙げておくのもいいでしょう。

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建売住宅を売却するときの流れ

建売住宅を売却するときの流れ

建売住宅を売却するときは、以下の手順を踏みます。
事前に大まかな流れを把握しておけば、売却で慌てずに済むでしょう。

流れ①売却物件の査定をおこなう

売却が決まったら、まず不動産査定をおこないます。
不動産査定には主に「簡易査定」と「訪問査定」の2種類です。
簡易査定では、築年数や立地などの不動産情報を基に査定額を算出します。
訪問査定では、実際に物件を訪れて調査をおこなうため、より精度の高い査定結果が得られます。
売却の意思が固まっている場合、簡易査定よりも訪問査定を受けることで、実際の価格に近い査定結果を把握できるでしょう。

流れ②不動産会社と媒介契約を結ぶ

査定結果に納得したら、不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。
一般媒介契約では、複数の不動産会社と契約を結べますが、専任媒介契約と専属専任媒介契約は1社のみとの契約です。
レインズへの登録義務や活動報告の頻度などがそれぞれ異なるため、事前に特徴を確認しておくことが重要になります。
より手厚いサポートを不動産会社に依頼したい場合は、専属専任媒介契約がおすすめです。

流れ③売却活動をスタートさせる

媒介契約を締結すると、売却活動が本格的に始まります。
インターネットやチラシなどを活用して、広告や宣伝をおこないましょう。
購入希望者が現れた場合、内覧対応が必要となるため、事前の準備が重要です。
部屋の掃除や片付けをおこなうだけでなく、印象を良くするために照明や家具にも配慮しましょう。

流れ④買主と売買契約を結ぶ

買主が決まったら、売買契約を結びます。
売買契約を締結する前には、宅地建物取引士による重要事項説明を受けなければならないため、事前に書面のコピーをもらっておくと良いでしょう。
あらかじめ契約内容や重要事項を確認しておくことで、引き渡し後のトラブルを避けることができます。
また、売買契約時には、売主が売買代金の一部を手付金として受け取るのが一般的です。
これは契約成立の証拠となり、中古物件の場合、売買代金の5~10%を目安に支払われます。

流れ⑤決済・引き渡しを済ませる

売買契約から約1~1.5ヶ月以内が、残金の決済と物件の引き渡しの目安です。
決済と同時に、司法書士に名義変更の手続きを依頼すれば、物件の引き渡しが完了となります。
住宅ローンによる抵当権が設定されている場合、抹消手続きもこのタイミングでおこないましょう。
不動産売却で利益が出た場合、売却の翌年に確定申告をおこなう必要があります。

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まとめ

建売住宅と注文住宅は、販売方式や初期費用・入居までの期間が主な違いです。
建売住宅が売却しやすい理由には、万人受けしやすい間取りであることや、販売価格を抑えられることなどが挙げられます。
売却を成功させたいなら、引き渡しまでの流れを把握しておく必要があるでしょう。

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