不動産の売却方法である買取とは?向いている方の特徴や注意点も解説!

不動産の売却方法である買取とは?向いている方の特徴や注意点も解説!

不動産を売却する方法は、買主を探して売る「仲介」だけではありません。
「買取」と呼ばれる方法もあり、ご自身に適したほうを選択すると、成功につながる可能性があります。
そこで今回は、不動産の売却を検討されている方に向けて、買取とはどのような方法なのか解説します。
買取に向いている方の特徴や注意点も解説しますので、ぜひご参考にしてください。

不動産の売却方法である買取の概要や種類とは

不動産の売却方法である買取の概要や種類とは

一般的に、不動産売却には物件を売り出して購入を希望する方に売却するイメージがあるでしょう。
これは、仲介と呼ばれる売却方法です。
そして、不動産にはもう1つ、買取と呼ばれる売却方法があります。
買取とはどのような売却方法なのか、概要を確認してみましょう。

買取の概要

買取とは、不動産会社が物件を直接買い取る方法です。
大きなメリットは、買主を探す必要がないため、売却をスピーディーに完了できることです。
不動産は、売り出してもすぐに買主が見つかるとは限りません。
とくに立地の良くない物件や築年数が経っている物件は、購入希望者がなかなか見つからないことがあるでしょう。
買取なら、そのような物件もスムーズに売却できる可能性があります。
ただし、買取には、買取価格が相場よりも安くなるデメリットがあるので注意が必要です。
不動産会社は買い取った物件を再販することが一般的であり、その際にかかるリフォーム費用やメンテナンス費用などが買取価格から差し引かれるためです。
通常、買取価格は市場価格よりも1~3割ほど安くなるといわれています。

買取の種類

買取には即時買取と買取保証の2種類があるので、これらの違いも押さえておきましょう。
即時買取とは、すぐに買取が実行される方法です。
価格や条件の交渉が終わったら買取の手続きがおこなわれるため、最短で5日~1週間、長くても1か月ほどで売却が完了します。
できるだけ早く不動産を売却したいとお考えの方には、即時買取が向いているでしょう。
もう1つの買取保証とは、まず仲介による売却をおこない、一定期間売れなかった場合に買取が実行される方法です。
不動産を売り出して買主が見つかれば、相場に近い価格で売れる可能性があります。
さらに期限が決まっているので、いつまでも売れない心配がありません。
そのため、「できれば高く売りたいけれど、あまり長い時間はかけたくない」と感じている方には、買取保証が向いているといえるでしょう。

不動産を売却する際に買取が向いている方の特徴とその理由

不動産を売却する際に買取が向いている方の特徴とその理由

不動産の売却方法が2種類あることを知ると、どちらが向いているのか迷うかもしれません。
仲介と買取は特徴が大きく異なるので、それぞれに向いている方も変わってきます。
仲介に向いているのは、早さよりも価格の高さを重視する方や、売却する不動産が比較的売れやすいと考えられるケースです。
一方、買取に向いていると考えられるのは、以下のような特徴の方です。

●売却を急いでいる
●築年数の古い物件を売りたい
●売却することをなるべく周囲に知られたくない


これらの方に買取が向いている理由を見ていきましょう。

売却を急いでいる方に買取が向いている理由

先述のとおり、買取の大きなメリットはスピーディーに売却を完了できることです。
そのため、売却を急いでいる方には買取が向いています。
たとえば、急な転勤や離婚で早く売りたい方や、事情があってすぐに現金が必要な方などは、買取を選ぶと良いでしょう。

築年数の古い物件を売りたい方に買取が向いている理由

もし、仲介で売却を選ぶ場合は、買主が見つかりにくい可能性や契約不適合責任を負う可能性など、さまざまな心配が生じます。
契約不適合責任とは、引き渡した物件の品質などが契約内容と異なる場合に売主が負う責任のことです。
売主が知らなかった場合でも対象になるので、とくに築年数の古い物件を売却する際は、隠れた不具合がないかどうか注意しなくてはなりません。
しかし、不動産会社が買主になる買取では、一般的に契約不適合責任が免責になります。
さらに、築年数が古くてもスピーディーに売れる可能性があるので、売却における不安を軽減できるでしょう。

売却することをなるべく周囲に知られたくない方に買取が向いている理由

事情があって、不動産の売却を周囲に知らせたくないこともあるでしょう。
その場合も、仲介より買取が向いているといえます。
仲介で売却する場合は、買主を見つけるために、インターネットに物件情報を掲載したり、チラシを配ったりする販促活動が必要です。
購入希望者の内覧も実施されるため、周囲に隠して売却することは難しいでしょう。
その点、買取は販促活動をおこなわないので、周囲に知られず手続きを進められます。

不動産買取を選択する際に押さえておくべき注意点

不動産買取を選択する際に押さえておくべき注意点

不動産買取を成功させるには、メリットや向いているかだけでなく、注意点を押さえることも大切です。
とくに押さえておきたい注意点は、買取価格や住宅ローン、費用に関することです。
どのような点に注意すれば良いのか、それぞれ確認しましょう。

買取価格に関する注意点とは

デメリットに挙げたとおり、買取は価格が相場よりも安くなります。
1~3割ほど安くなるので、希望する価格にならない可能性があることは注意点です。
ただし、仲介を選んでも希望価格で売却できるとは限りません。
希望価格で売り出しても、買主がなかなか見つからなかったり、購入検討者に交渉されたりして、値下げする可能性があるためです。
そのため、不動産を売却する際は、価格と早さのどちらをより重視するのか、じっくり考えることがポイントです。
たとえば、「長くかかってそれほど高く売れない可能性があるのなら、多少安くてもすぐに売却できるほうが良い」と感じる場合は、買取を選択しましょう。

住宅ローンに関する注意点とは

売却する不動産の住宅ローンが残っている場合は、注意しなくてはなりません。
なぜなら、住宅ローンを完済できないと抵当権を抹消できないからです。
抵当権が設定されている不動産は、基本的に売却できません。
そのため、住宅ローンが残っている場合は残債と買取価格を比較して、完済できるかどうか確認する必要があります。
買取価格が住宅ローンの残債を上回る場合は完済できるので、売却が可能です。
買取価格が住宅ローンの残債を下回る場合は、手持ちの資金を足して完済が可能なら売却できます。
手持ちの資金を足しても完済できないときは、買取保証や仲介、売却の延期などを検討しましょう。

費用に関する注意点

不動産買取は仲介手数料が発生しないため、売却の際にかかる費用が軽減します。
ただし、買取の場合でも発生する費用はあるので注意しましょう。
たとえば、売買契約書を作成するときには印紙税が課されます。
抵当権を抹消するときには登録免許税が発生し、住宅ローンを一括返済する場合は手数料がかかります。
さらに、売却によって利益が生じた場合は、譲渡所得税と呼ばれる税金が課されることにも注意しましょう。
それぞれの費用は、目安の金額を調べることができるため、事前に確認して支払いに備えておくことが大切です。

まとめ

不動産会社が物件を直接買い取る不動産買取は、売却がスピーディーに終わることが大きなメリットです。
急いで現金化したい方や築年数の古い物件を売りたい方には、おすすめの方法です。
ただし、買取価格が相場よりも安くなるなどの注意点があるので、しっかりと把握したうえで検討しましょう。


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