空き家の買取相場の目安は?影響を与える要素・相場を調べる方法も解説

空き家の買取相場の目安は?影響を与える要素・相場を調べる方法も解説

空き家を処分する方法として不動産会社による買取を検討するにあたり、買取相場が気になる方もいるでしょう。
買取相場の目安や相場を自分で調べる方法などを理解しておくと、買取価格がどのくらいになるか把握したうえで手続きを進められます。
今回は空き家買取について、相場の目安と価格に影響を与える要素、相場を自力で調べる方法を解説します。

空き家の買取相場の目安

空き家の買取相場の目安

買取を利用して空き家を売却するなら、事前に買取相場の目安を確認しておくと良いでしょう。

買取相場の目安は仲介よりも安くなるのが一般的

空き家の買取相場の目安は、不動産会社に仲介を依頼するケースと比べて6割~8割程度となるのが一般的です。
空き家の買取価格が仲介による売却よりも安くなる理由には、再販方法が関係しています。
一般的に不動産会社は、買い取った空き家をそのまま売却せず、リフォームやリノベーションを施してから販売します。
空き家の購入費用だけでなく修繕費用もかかるため、不動産会社が買取再販で利益を得るには、できるだけ費用を抑えることが先決です。
ゆえに空き家の買取を不動産会社に依頼すると、仲介による売却よりも安い価格を提示されやすいのです。
売却活動が多少長引いても問題ない方、少しでも高い金額での売却を望む方は、買取よりも仲介を選んだほうが良いでしょう。

買取相場の目安と築年数の関係性

建物は築年数が経過するほど劣化が進み価値が下がるため、空き家の買取相場も築年数に応じて安くなるといわれています。
建物の価値を考える際に「法定耐用年数」(木造22年、鉄筋コンクリート47年)という言葉を耳にしますが、これは税金計算上の基準です。
この年数を過ぎると税務上の建物価値はゼロと見なされますが、実際の売買価格がゼロになるわけではありません。
なぜなら、不動産の価値は「建物+土地」で決まり、古くならない土地の価値が残るからです。
また国土交通省の公表によると、一戸建てよりも集合住宅のほうが価値の下落スピードが緩やかであるとの結果が出されています。
具体的な目安としては、一戸建ては築10年で約50%、築20年で約10%~20%まで市場価値が下がるとされています。
なお、この目安はあくまでも住民がいるケースに該当するものであり、買取対象の不動産が空き家になると市場価値はさらに下がる可能性が高いです。
築年数が経過した空き家でも、住宅として十分活用できる物件は多くみられますが、住める状態であるからといって買取相場が高くなるとは限りません。

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空き家の買取相場に影響をおよぼす要素

空き家の買取相場に影響をおよぼす要素

空き家の買取相場に影響をおよぼす要素は、不動産会社の費用負担や物件の築年数だけではありません。
影響する可能性があるのは、空き家の管理状態とアクセス面、周辺環境の3点です。

空き家の管理状態が買取相場におよぼす影響

管理状態が悪い空き家は、基本的に買取相場が安くなる傾向が強いです。
適切に管理されていない空き家は劣化が進んでおり、修繕費用がかさむおそれがあります。
買取再販は買い取った空き家を修繕してから販売して利益を得る仕組みのため、不動産会社は可能な限りコストをカットしたいと考えるのが一般的です。
そのため、管理状態が悪く劣化が激しい空き家は、買取価格が安くなることを想定したうえで不動産会社に相談すると良いでしょう。
2023年12月の法改正により、管理が不十分な空き家は、自治体から指摘されると固定資産税の優遇がなくなり、税額が最大6倍になる可能性があります。
このため、税金が上がる前に売却を考える人が増えています。
ご自身の空き家も早めに状況を確認しましょう。

アクセス面が買取相場におよぼす影響

アクセスの良し悪しは、空き家に対する需要の高さを左右する重要なポイントであるため、買取相場に影響をもたらす要素としてチェックしておきたいところです。
たとえば、通勤通学などで日常的に電車を利用する方であれば、駅から遠い物件よりも駅近と呼ばれる場所で暮らしたいと思うでしょう。
そのため駅から徒歩15分以上の位置にある空き家は需要が低くなり、売却しようにも買主が見つからない可能性があります。
反対に、最寄り駅から徒歩数分の距離にある空き家はアクセスに優れており、需要が高くなることが予想されます。
アクセス面に問題がある空き家は買取相場が安くなりやすい一方、駅から近い立地にある空き家は高い金額での買取も期待できるでしょう。

周辺環境が買取相場におよぼす影響

空き家の周辺環境は、物件に対する需要に影響するため、空き家の買取相場を決める要素のひとつとされています。
周辺環境に問題があり、住み心地が悪そうな空き家は需要が低く、売買契約の成立までに長い期間を要することが懸念されることから、買取相場が安くなりやすいです。
周辺環境が悪いとされる空き家には大型の商業施設や病院が近くにない、市街地から遠い場所にある物件が該当するでしょう。
反対に、普段の買い物に便利な商業施設が豊富、あるいは病院が徒歩圏内にあり通院しやすいなど好立地にある空き家は需要が高くなりやすく、買取相場も期待できます。

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空き家の買取相場を自力で調べる方法

空き家の買取相場を自力で調べる方法

不動産会社に相談する前に、自分で空き家の買取相場を調べたい方もいるでしょう。
自力で買取相場を調べる方法は「REINS」か「不動産ポータルサイト」がおすすめです。

REINSから買取相場を調べる方法

REINS Market Information(レインズ・マーケット・インフォメーション)は、国土交通大臣より指定を受けた「不動産流通機構」が運営する不動産取引情報サイトです。
これは、不動産業者専用のネットワークシステム「REINS」に登録された情報の一部を、一般の方も閲覧できるようにしたものです。
ここでは過去に仲介で売買が成立した実際の「成約価格」が掲載されているため、ご自身の空き家と似た物件が市場でいくらで売れたのか、という信頼性の高い相場情報を得ることができます。
利用方法としては、まずサイトに移動し、物件種別や地域を選択します。次に追加検索条件でご自身の空き家に近い条件に絞り込み、類似物件の成約価格を確認します。
ただし、ここで分かるのはあくまで仲介での成約価格です。不動産業者による買取価格は、この成約価格からリフォーム費用や業者の利益などが差し引かれるため、通常はこれより低い金額になる点に注意しましょう。

不動産ポータルサイトから買取相場を調べる方法

不動産ポータルサイトでは、現在売りに出されている物件の「売出価格」を確認できます。
地域や間取り、土地面積などで条件を絞り込み、ご自身の空き家と似た物件がいくらで売りに出されているかを見ることで、リアルタイムの市場動向や、売出価格の相場観を掴むことができます。
また、多くの物件情報が掲載されているため、比較対象を見つけやすい点もメリットです。
ただし、ここで表示されるのは売主の希望価格である「売出価格」であり、実際の成約価格は交渉によってこれより低くなるのが一般的です。
もちろん、不動産業者の「買取価格」とは大きく異なるため、あくまで参考情報として活用しましょう。

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まとめ

空き家の買取相場は基本的に安く、仲介の6割~8割程度が目安です。
具体的には空き家の管理状態やアクセス面、周辺環境が買取価格に影響をおよぼすとされています。
空き家の買取相場を調べたいなら、REINSや不動産ポータルサイトをぜひ活用してみてください。

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